中学入試の合否を左右する理科。このサイトでは、中学受験における理科のプロ講師が、理科の計算問題の解法と勉強方法, 暗記の勉強法とその対処法などをわかりやすく解説します。理科の豆知識では、受験に役立つ理科のトリビアを紹介します。
新6年生の受験勉強(記事一覧)
中学入試は準備がすべて ~合否を左右する“春から夏までの学習”~
中学受験を目指す塾の多くは、中学入試が終わる2月から“新学年”の授業が始まります。来春に入試を控えた新6年生の誰もが「受験勉強をしっかりがんばろう!」という気持ちでスタートラインに立つのです。ところが残念なことに、5月や6月になってもこうした強い気持ちを持ち続けて日々の勉強に邁進し続ける受験生はごくわずかしか残らないのが現状です。多くの6年生がいつの間にか、「まだ時間はたっぷりあるから焦らずにマイペースを守ってやればいいや」と言うようになり、 やがては「夏休みになったら全力で受験勉強をがんばろう!」とトーンダウンしてしまうのです。新6年生にとって、受験勉強はまだこれから1年近くも続く長丁場の勉強ですから、この時期からハイペースで飛ばし続けることは難しいでしょう。そもそも春休み前の今の時点でハイペースな勉強に耐えうる十分な基礎力が備わっていないお子様もいるのではないでしょうか。
私はこれまでもいろいろな機会を通じて、“春から夏休みが始まる前までの約5か月間の勉強こそが、来春の入試でライバルに差をつける鍵を握っている”ということを言い続けてきました。多くの受験生が「夏休みになったら全力で受験勉強をがんばろう!」と考えますが、まわりの全員も必死でがんばっている中で、自分1人だけが他者と大きく差をつけて成績を伸ばすことは難しいということは容易に想像できると思います。だからこそ来春の入試で確実に合格を勝ち取るためには、ライバルたちがまだ本気になっていない夏休みに入る前の時期にこそ、受験勉強のペースを確実に構築しておくべきなのです。
このコーナーは『新6年生の受験勉強』と題して、並み居るライバルたちに大きな差をつけて来春の入試で確実に合格を勝ち取るために必要な準備についてご紹介していこうと思います。スタートダッシュをしっかりと決めて走り始めることによって、大きなアドバンテージを掴んでください。
新6年生の受験勉強(記事一覧)
新6年生の受験勉強(2) ~入試までのスケジュールを再確認~
新6年生の受験勉強(4) ~本当に「理科は追い込みがきく」のか?~
新6年生の受験勉強(5) ~追い込みをきかせるために今すべきこと~
新6年生の受験勉強(6) ~勉強時間の科目間バランスを考える~
新6年生の受験勉強(7) ~算・国に偏る勉強がはらむリスクを考える~
新6年生の受験勉強(8) ~スタートダッシュを決める~ リニューアル完了
次回更新予定記事
新6年生の受験勉強(9) ~復習方法を工夫して時間効率を高める~