中学入試の合否を左右する理科。このサイトでは、中学受験における理科のプロ講師が、理科の計算問題の解法と勉強方法， 暗記の勉強法とその対処法などをわかりやすく解説します。理科の豆知識では、受験に役立つ理科のトリビアを紹介します。

(3) 外から帰ったら必ずうがいをする

　手洗い・洗顔と並んで、インフルエンザや風邪の予防に極めて高い効果をもたらすのがうがいです。外出先から帰ったら必ずうがいをする習慣をつけることが大切です。中には「外ではずっとマスクをしているからうがいをしなくても大丈夫！」などと言うお子様もいますが、マスクをしていてもうがいをしなくていいことにはなりません。

　ところで、「うがいをするときはちゃんと“うがい薬”を使わなければならない」という考え方は正しくありません。うがいの効果を高めるために最も大切な要素は“回数（頻度）”です。室内にいても、喉の乾燥を感じたら、すぐに水道水でサッとうがいをするのがいちばんいいのです。

　口の中にはさまざまな菌(バクテリア)がいます。その中には善玉菌と呼ばれるものもいます。うがい薬でうがいをすると、口腔内の多くの菌が殺されてしまいます。善玉菌やそれほど悪性度が高くない菌がいることでタチの悪い悪玉菌の繁殖が防げていたのに、“うがい薬で根こそぎ菌を殺してしまうと、逆に悪玉菌を利することにつながってしまう”というのが医者の説明です。うがい薬は過度に使わず、決められた処方をきちんと守りましょう。

　ところで、うがいが最も効果的なのは就寝前というのをご存知ですか？だ液は弱いアルカリ性に保たれてることで口腔内の雑菌の繁殖を抑えていますが、就寝中はだ液の分泌が減ってしまうので口腔内の悪玉菌が繁殖を始めるのです。就寝前に薬用のマウスウォッシュなどでうがいをすることで、悪玉菌の増殖を抑えられるとともにウイルスの予防にもつながるというわけです。

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