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中学入試の理科って難しい? (3)

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〔2017/03/14 改訂〕

 さて、中学入試の理科の理科を難しく感じさせる最大の原因は、何と言っても計算問題の存在でしょう。多くのお子様や保護者の方が、理科の計算問題の勉強方法や対処の方法で悩まれているのではないでしょうか。「計算問題の勉強法がわからない」「理科の計算はどこから手をつけていいのかわからない」という声は、生徒たちからはよく上がってきます。

 ここで算数と比べてみましょう。算数の入試に出題される問題のパターンは、中堅校で約200~300,最難関校なら500ほどあると言われます。それに比べれば、理科の問題はせいぜい30パターン,多くても50パターン程度ではないかと私は思っています。 しかも、理科の計算問題のほとんどは“比例計算”で成り立っているのです。比例計算というのは、1個80円のミカンがあるとき、「ミカンを3個買うと支払額は何円ですか?」とか「400円持っているとき、このミカンは何個買えますか?」というような計算のことです。もちろん、比例計算ではない問題もありま タケノコ すが、それは1割程度ではないでしょうか。

 それなのに、どうして理科の計算問題は難しく感じるのでしょうか。それは、“解き方の統一性”と“適切な演習量”に何らかの問題があるからだと私は思っています。このことに関連するお話は別の機会に詳しく述べることといたしますが、1つだけ言っておかねばならないことがあります。

 それは、「適切な知識さえ暗記していれば、計算問題は必ず解けるようになる」 ということです。

 もちろん、ここで言う暗記は単なる丸暗記ではなく、“理解をともなった暗記” である必要があります。また、どんな難解な問題でもウソのようにスラスラ解けるというような絵空事ではありませんが、合格点を取るために最低限必要な点数〔→合格点を取る基本戦略を参照〕を確保できるものなのです。したがって、単なるイメージだけで「理科の計算問題は難しい」とは決して思わないでください。

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